初めて現場を見に行った後、お施主である建築家が描いた天井の図面をにらんだ。
ちょっとした構造の説明しかなかったので、数字を拾って、実施の計画を立てた。 まずは、材料の調達。 大量の額縁を注文することは一目瞭然なので、要望に合うような額を探しに。 ↑ 額屋さんと一緒にモデルを製作 協力してもらえそうな組み立てをお願いすることにして発注。 木材屋に必要な材料を発注して・・・ 待つこと数週間。 材料が工房に届き始める。 そして早速、色付けが始まり・・・ ↑ メインのパネルとなる部材も色+ニスが塗られ ↑ 組み立ての準備 L型の部屋は、約65平方m。 部屋の中心から基準となる線を引いていく。 75cmX72cmの升が50、76cmX72cmの升が45、合計95升の格天井となる。 ひとつの升には、メインのパネル1に小さいパネル2、 小さいパネルの周りに4本で構成された額3が取り付けられ、 中央に花の飾り4が取り付けられる。 つまり・・・No.1 X 95 + No.2 X 95 + No.3 X95 + No.4 x95 = 380部材。 各部材に、色か1回、ニスが2回、ヤスリ掛けが1回、ワックスが1回、磨きが1回 という、6回の手間がかける。 と言うことは、380 X 6 = 2,280!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ↑ 飾りの花は、木の粉を固めて出来たもの ↑ 手間をかけるとこうなる パネルとパネルの間には、小梁のようなものが取り付けられる。 3つの部材でコ型の箱を作る。 パネルと同じように、6回の手間をかける。 ↑ 広いスペースが必要なので、もうひとつの工房で作業する ↑ 組み立て前の準備が完了 根気が勝負の作業はつづく・・・ #
by mondohsgw
| 2012-11-05 01:49
| 修復
空:Cieloは魅力的。
↑ 2012年6月24日 花火の始まりを待つ ↑ 2012年9月18日 仕事帰りに街中央(アルノ川向こう)に寄り道 ↑ 2012年9月24日 仕事帰り 家に向かう坂道で ↑ 2012年10月14日 日曜日の朝 #
by mondohsgw
| 2012-11-04 19:50
| フィレンツェ便り
今日初めてアレッツォArezzoに行った。 月の第一土曜・日曜に 大きな市が開かれることで有名。 修復の仕事を始めたころから、 この市については知っていたが、 なかなか訪れるチャンスがなかった。 細い道に、ぎっしりと出店が並ぶ。 売り物は、ありとあらゆるもの!!! ↑ 町中央の広場は、多くの家具が並ぶ。 いろいろなスタイル、修復が必要なもの、修復済みのもの、 値段が張るもの、ステキなもの、そうでないもの・・・ その中で、一番気に入ったものはこれ!!! Deco'デコスタイルの勉強机。お値段は250euro。 #
by mondohsgw
| 2012-11-04 07:39
| フィレンツェ便り
フィレンツェで暮らすようになってから、ずいぶん時が経った。
普段、感じることはほとんどないが、確実に時は経っている・・・ 自分自身は、そう変わったところはない・・・と思っているが・・・ が!!! 歳は確実に稼いでいる・・・ 私の“かわいい移動の足”HONDA-SH125は、 元気にお供を続けてくれている。 今朝、工房から別の工房へ向かう途中、信号が赤に。 停車すると、横に知り合いの車が。 「Ciao チャオ 」向かう工房の掃除のお兄ちゃん。 長い一日が終わって、家に帰り、ジュリエッタの大歓迎を受ける。 その彼女を、ゆっくり長~い散歩に連れて行く。 この時期、公園にはジョギングをする人がたくさんいる。 偶然、自転車で助走している人と目が合う。 “この顔、知ってる!? ” 次の瞬間、 「Ciao チャオ 」いつも行くガソリンスタンドのおじちゃん。 ってことが、今日の出来事。こういうことがあると、 「あ~私もここで暮らしてるんだなぁ~」と実感する。 東京に比べると小さな町;フィレンツェ。 こういうことに、よく出くわす。 ちょっとした、“いい感じ ”だ。 こう書いていると、もうひとつ思い出した。 土曜日、友達と夕飯を食べていると、イスの下のジュリエッタをかわいがる人が。 フィレンツェには犬好きが沢山いて、こういうことにはよく出くわす。 その若者を見ると「前にも会ったよね~???」と。 確かに見覚えのある顔 ずいぶん前に行ったレストランのウェイターだった。 暑くなってからずいぶん経つ。 「あ~~~へ~~とへと」と言いながら、忙しくしていると・・・ 前回の書き込みから2ヶ月が経っていた。 #
by mondohsgw
| 2012-08-07 05:03
| フィレンツェ便り
先週末、ミラノMilanoに行った。 フィレンツェで田舎暮らしを満喫しているが、 たまには!! 大都会の空気に触れることも必要!!! ミラノ中央駅の最後部→→ スモッグでかすんで見える街。 ← ミラノには、路面電車が走っている。 線の集中している中央駅前は、 電線・線路が交差している。 私の乗る5番線は、 まだ木造の電車を使用している。 車内はこんな感じで、 傷やいたずら書きから保護するため、 べっとり!ニスが塗られている。 天井には、かわいい照明→→ 私の目的は、毎月最後の日曜日に行われる市場。 Naviglio Grande運河岸で行われる骨董市。 ありとあらゆるものが、所狭しと並ぶ。 一軒一軒、くまなく巡っていく。 前回私の目に留まった物は、これ。 「何でも入れ」と名の付いた、 キッチン用のタンス。 もちろん、ちょっとした修復は必要だが、 かなりお手ごろな値段。 でも、フィレンツェまで持ち帰るには問題が。 今回見つけたものは、これ!!! もちろん、手持ちで持ち運んだ。 路面電車内、中央駅、ユーロスター車内、 フィレンツェ駅ホーム、 すべての場所で、 「なに???」と変な目で見られた。 ま、なんてことはない! 私には目的があったのだ この揺りイスは・・・・なんと子供用なのだ!!! 工房には、すでに大人用のものがあり(写真上部参照) 全く同じ材、全く同じ形を見て、買ってしまった。 #
by mondohsgw
| 2012-06-03 21:18
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